東工大海外旅行研究所
☑この記事ではICEの正確性についてデータを用いてお伝えします!
ドイツ版新幹線として世界的な知名度を誇るICEですが、遅延が多いというのはよくある話ですよね。実際に遅延が多いといってもどのくらいの遅延が日常的に起きているか、正確な情報はあまりつかめません。
今回は実際に2024年春にドイツを訪れた時の遅延の状況についてまとめようと思います。
結論:案外と遅延しない
という印象を持ちました。「遅延」の定義にもよりますが、ドイツでは5分までは平常運転とみなされ、時刻表アプリでは、緑色の「遅延なし」で表示されます。
↑マインツからケルン
日中でも正確に走っているICEは多く、2本に1本は緑色の表示でした。
↑フランクフルトーケルン
もちろん赤色の場合もありますが、遅延を回復するケース(上記写真)もあるので何とかなるという印象です。
早朝ほど列車が正確に走り、夕方から夜にかけて遅延が常態化するというイメージを持っておけば大丈夫です。
確実に移動したい場合はできるだけ朝に、目的地にたどり着けさえすれば、夜に移動、という風に考えれば、しっかりと旅行を遂行できると思います。
アムステルダムーフランクフルトのICEです。夜便でもある程度正確に走ってくれます。
ただ困ったことに遅延の時刻は10分程度の遅れまでは正確にアプリに反映されるのですが、10分以上に遅延はアプリには正確に反映されず、適当な値が書かれているという残念なケースがあります。
さらに遅延時刻はかなり速いペースで更新されるので、さっきまで時刻通りに走っていたのに急に遅延20分になった、というのはざらです。
また、車両のやりくりの都合上、ICEは突然運休になることがあり、それは時刻表アプリに早めに反映されるのでご安心ください。
運休になるICEはどの時間帯にも確率的にあり得るので、(早朝の便が運休といったケースも)運任せとしか言いようがありません。
そんなこんなで私の旅程のICEの遅延の記録ですが、
①ミュンヘン(9:00頃)ーニュルンベルク 遅延7分
②ニュルンベルク(12:30頃)ーヴェルツブルク 遅延20分
③ヴェルツブルク(14:00頃)ーフランクフルト空港 遅延40分
④フランクフルト空港(16:30頃)ーケルン 国際列車ICE 遅延4分
⑤ケルン(6:00頃)ーアムステルダム 国際列車ICE 遅延なし
⑥アムステルダム(18:00頃)ーケルン 国際列車ICE 遅延5分
⑦ケルン(7:00頃)ーリエージュ 国際列車ICE 遅延なし
⑧リエージュ(11:00頃)ーフランクフルト 国際列車ICE 遅延なし
⑨リエージュ(13:00頃)ーフランクフルト 国際列車ICE 運休
⑩フランクフルト(16:00頃)ーミュンヘン 遅延50分
国際列車のICEは遅延が少ない印象で、フランクフルトーミュンヘンのような在来線を走る区間での遅延が多い気がします。
やはり日中ではICEは遅延するが、朝や夜は正確に走ってくれていることが分かります。
なんだかんだ遅延はするものの、うまく避けられるのではないか、という印象を持ちます。
ぜひドイツ旅行の際の参考になれば幸いです。