東工大海外旅行研究所
☑この記事で一風変わった飛行機の時刻表を楽しめます
はじめに
航空機の時刻表をまとめてみました。こんな感じです。↡
名鉄電車風の時刻表です。
なぜこんなことをしたのかというと、飛行機には「朝ラッシュ」「夕ラッシュ」などが存在するのか、ちゃんとパターンダイヤ化しているのか、など疑問が尽きないからですね。
今回は、「成田/羽田→台湾」「羽田/成田→香港」「羽田/成田→シンガポール」の時刻表を作成してみました。
それぞれ見ていくと新しい発見がいくつもありそうです……
①成田/羽田→台湾
参考にしたのは、JTB時刻表の3月号です。曜日によって時間が多少ずれたりします。
羽田→台北(桃園)、羽田→台北(松山)、成田→台北(桃園)、成田→高雄
という4路線が合計就航しているようです。
航空会社別に色分けしてみました。フルキャリアは太字で示してみました。
赤→JAL
青→ANA
オレンジ→チャイナエアライン
緑→エバー航空
黒→キャセイパシフィック・スターラックス
ほかは全てLCCです。
気になった点をまとめてみました。
①JAL・ANA便が少ない!
JALは合計4往復、ANAではたったの2往復しかありません。
エバー航空では7往復、チャイナエアラインでは6往復のあるのですが…
やはりANA,JALは国内線の市場規模が相当多いので国際線にあまり割り振れないという事情があるのでしょうか。
いずれにせよ、それはANAやJALの国際線の特典航空券が取りにくいという深刻な事実につながってきます。
②意外とLCCの早朝・深夜便が少ない
LCCでは深夜便が名物ですが、台北方面では深夜便が限られていますね。
22時の成田発のジェットスターくらいしか見当たりません。
早朝深夜便を使って効率的に観光するスタイルの旅行が流行っている中で、人気観光地に台北にももう少し深夜便があってもいいのかなとも思います。
③12~13時に本数が多い
次にラッシュ時についてみていきましょう。
時刻表からラッシュ時は12~13時と判断できますね。
その時間は、エバー航空やチャイナエアラインが集中的に本数を出しているというある意味ではアンバランスな運行形式になっています。
こうしていろいろと見ていくと、ダイヤのバランスであったりとかLCCやフルキャリアのバランスなどさまざまな発見が得られるのですね。
②成田/羽田→香港
次に香港です。(マカオは除きました)
①キャセイパシフィックの本数が多い!
キャセイパシフィックの本数の多さが非常に目立ちますね。
特に14~16時はキャセイの本数が4本も集中しているなどの賑わいをみせています。
やはりこちらのダイヤは偏っているといえるでしょう。
②香港航空の勢力は弱い
香港航空はキャセイに比べて一日3往復しかなく、キャセイよりも劣勢ですね。
③LCC香港エクスプレスの勢力が強すぎる
香港エクスプレスは23時代や1時代に航空機を頻繁に飛ばしており、本数の非常に多いですね。
しかも20時代には2本も成田から香港行を出しています。
ANA/JALはもっと本数を増やしても良かったとは思います。
③成田/羽田→シンガポール
最後はシンガポールです。
ANA、JAL、シンガポール航空とLCCのスクート、ジップエアが飛ばしています。
①ANA/JALの本数が多い!
なんということか、ANAやJALはシンガポールには三往復も飛ばしており、香港や台北に比べると強い勢力を発揮していますね。
実際にANAではシンガポール行きは特典枠が空いていることが多い気がします。
②ダイヤのバランスが悪い
つぎに気になるのが、ダイヤのバランスが悪いことですね。
10時代や18時代に毎時3本も出しています。しかもANA/JAL/SQ仲良く。
0時代にも珍しくANAやJALが深夜便を出しているのも面白いところではないでしょうか。
③LCCが少ない
スクートが一日2往復(うち1往復は台北経由なので微妙)という本数の少なさであり、日系LCCは一日1往復のみ。やはり距離が空いているのでLCCには陰りが見られるのでしょう。
まとめ
以上が作成した時刻表になります。3月ごろに作成したものですが、参考になればうれしいです。
韓国方面/バンコク方面/欧州方面を現在作成しております。