東工大海外旅行研究所
☑この記事で台北の国立故宮博物院に行くべきか検討できます!
はじめに
台北と言えばここ、国立故宮博物院!です。
国民党が敗れた際に、中国本土にある悠久の歴史を匂わせる財宝を引っ越してきたのがここ、国立故宮博物院です。
もちろん素晴らしい博物館なのは承知の上ですが、よく、「国立故宮博物院はつまらない」「行くべきではない」という風な声も聞かれてきます。
実際に大学生グループの旅行で台湾に行く人も(もしくは行った人)多いと思いますが、故宮博物院の存在は知っていても行くか行かぬかは悩んだのではないでしょうか。
・本当に貯蔵品が面白いのか
・歴史に興味がない人は楽しめないのではないか
・入場料が高い!
・名物って何かあるの?
などさまざま疑問があると思いますので、しっかりと分析していこうと思います。
国立故宮博物院とは?
台北の国立故宮博物院(こくりつこきゅうはくぶついん、National Palace Museum)は、台湾・台北市に位置する世界的に有名な博物館で、中国の歴史や文化を象徴する膨大な美術品や文物を収蔵・展示しています。
世界三大博物館に入ったり入っていなかったりします
中国文化の粋を集めたコレクションは質・量ともに非常に高く、北京の故宮博物院と並ぶアジア最大級の博物館の一つと言われ、格式高い世界的にも有名な博物館と言えるでしょう。
実際にどんなものが展示されているか気になる人も多いと思いますが、国立故宮博物院には約70万点以上の収蔵品があり、
・絵画、書道、書籍
・磁器や陶器
・青銅器や玉器
・彫刻や工芸品
などです。「翠玉白菜」や「肉形石」が有名です。(下の写真)
【結論】故宮博物院に行くべき?
大学生のグループは故宮博物院に行くべきではありません。はっきりと言い切れます。
というのも…
・あまりにも展示品が多く、飛ばしてみていきたい人とゆっくり眺めたい人で分かれる
・中国の歴史に詳しくないと展示品がすべて同じに見える
・入場料が約1200円と高い
・鉄道ではアクセスできず面倒
という感じです。
まず圧倒的に展示量が多く、すべてを見るのは困難です。しかも中国の王朝ごとに分かれているので、世界史をしっかりと学んだ人ならば、時代ごとの特徴を捉えられるので楽しめますが、そうでない人はつまらないでしょう。
↑展示品の一部(写真撮影は可能です)
大学生に限らず、世界史について詳しくないとちんぷんかんぷんです。
もちろん、面白い展示品はいくつも存在するのですが、それらのためだけに行くというのは少々もったいない気がします。
サンゴは見ていて面白かった。
↑国宝です。
目玉となる展示品は、「白菜」「肉」と言われる彫刻作品になります。
最上階の小さな部屋に安置されています。
たしかに美しいわけですが、これだけのために博物院に行くというのは大げさな気がします。
白菜や肉は外部に貸し出されていることも多いので注意!
どんな人が国立故宮博物院に行くべき?
ではどんな人orグループが博物院に行くべきなのでしょうか。
・世界史に詳しい人
・彫刻やつぼなどの美術品に興味のある人
・肉/白菜がどうしても見たい人
といえますね。
世界史に詳しいと、王朝ごとの対比や特徴をしっかりと感じ取れるので、とてつもなく楽しいはずです。
一応私も東工大生ながら世界史をよく勉強していたので楽しかったですが、同行者の理系の女子(生物選択)はつまらなさそうでした………
肉/白菜に慣れ親しんでいてぜひそれだけでも見たい、と思っている方にはぜひ行ってほしいです。
ちなみに肉や白菜のオブジェが故宮博物院のミュージアムショップで売っており、1000円ほどで本物そっくりの肉や白菜が手に入ります。
中高年の日本人が多い
やはり故宮博物院に行ってみると、台湾の町中よりも日本人の高齢者や中高年の人の割合が高かった気がします。大学生は興味も湧かないのでしょうか…
あえて故宮に行くメリットも
故宮博物院は屋内施設ですので雨はしのげます。台湾は高温多湿なのでよく雨が降ります。しかし日本と大きく違うのが、「一日中雨が降り続けることが少ない」「ゲリラ豪雨が酷い」という点です。
午後にゲリラ豪雨が襲ってきそうな場合なら、故宮博物院に寄るというのもいい手な気がします。
故宮博物院の最寄り駅は、MRTの淡水信義線(赤色)の士林駅です。そこからバスで10分ほどの道のりです。
バスでしかアクセスできません!
士林駅といえば、有名な士林夜市があります。スコールを避けるために、午後に故宮博物院に寄ってその足で夜は士林夜市というもの面白い気がします。
士林駅にはコインロッカーもあるので観光にはちょうどいい場所です。
ただ士林駅はトイレが汚かったです。故宮博物院のトイレを使いましょう。
まとめ
故宮博物院は確かに面白い展示品はそろってはいますが、面白いものだらけというわけではありません。しっかりと行くか行かぬか検討してほしいものです。