東工大海外旅行研究所
☑この記事でJALNavi学割の特典航空券の予約状況について4分でわかります。
- はじめに
- 2か月前から枠が出現
- ほとんど出現しない
- JALカードnaviは往復予約必須
- 2か月前からの予約は遅すぎる
- アジアの枠をチェック
- Navi枠がある都市
- Naviの予約方法
- 燃油サーチャージが高い
- まとめ
はじめに
JALにはJALカードNaviと呼ばれる学割のマイレージサービスがあり、旅好きの大学生にはよく知られた存在になっています。
JALnaviの最大の特徴は、「特典航空券の必要マイルが半額になる」というもの。
例えば、東京⇔大阪は一般であれば6000マイル(繁忙期にはもっと増えます)が3000マイルで移動できるという優れもの。
また、JALの必要マイル数は混雑状況により変動しますが、JALnaviであれば常に最低マイル数で移動できるのです。
この割引サービスは、国際線でも一年間の閑散期限定ではありますが展開されていて、東京⇔ヨーロッパが27500マイルで移動できるという大盤振る舞いなサービスを展開しているのです。
他にも東京⇔ソウルは7500マイル(往復)、中国やシンガポール、インド、オセアニアなど様々な地域でこの半額キャンペーンを実施しています。
しかしながら、このキャンペーン、国際線ではほとんど機能しません
その理由を説明していきます。
2か月前から枠が出現
前もって予約できない
基本的に特典航空券は前もって予約するのが基本ですね。
人気路線では、1年前から特典航空券を確保するのは基本です。しかしながらJALカードNaviは、おおよそ2か月まえからの解放となります。
二か月前からってぎりぎりすぎ!
つまり、社会人の枠が売れていない枠をしぶしぶNaviに渡す、という感じです。学生が前もって安いマイル数で利用されては、航空会社も困ったものなのでしょう。
ほとんど出現しない
2月前の予約画面を見てみると実際にNavi枠が出現しているのが分かります。
これはロンドンの例ですが、1/26日に確認したものです。割引適用がなされると、必要マイル数の、「13750」と表示されてるはずですが、なんということか、2/11しか枠がありません。
これがJALNaviの真実です。
ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアはほとんど空きがありません…
ヘルシンキを見てみると…
2/4一日だけ。
パリに至っては、出現すらしていません。
そもそも2か月前に売れ残っているヨーロッパ行の特典航空券なんてほとんどないので当然と言えば当然です。そのため、ごく限られたチャンスしかないという悲惨なものになっています。
ヨーロッパはあきらめた方がいいかも…
JALカードnaviは往復予約必須
さらにJALNaviは往復予約が必須なので、
片方は普通のマイル数で片道だけNavi割引を使う
ということも許されません。つまり、奇跡的にNavi枠があっても往復予約となると、ヨーロッパ滞在が2日だけ、逆に1か月も滞在する行程などと、ミスマッチもよく起こります。恐ろしい限りです。
条件厳しすぎ
2か月前からの予約は遅すぎる
そもそも2か月前に思い立ってヨーロッパに行く人はいるのでしょうか。
たいていの人は、3~6か月前から検討して日程を立てるのが普通です。学生でもアルバイトや学校行事、就活が控えており、ヨーロッパに行くのに何日も空けておける人はほとんどいないでしょう。
学生誰も使えないでしょ…
しかも、いつ枠があるかわからないJALカードNaviです。これをアテにして、使う人はほとんどいないのではないでしょうか。
アジアの枠をチェック
インドならどうか
ではアジアを見てみましょう。例えばデリーです。
空いているのはたった2日だけ。使い物になりません。
ソウルならどうか
ソウルも2日だけ。
2月前半は一日も空いていませんでした。
日本の隣でソウルすらも空いていないというのは致命的ですよね。
シンガポールもダメ、クアラルンプールも3日程度ということで、こちらとしてはたまったもんではありません。
Navi枠がある都市
大量にNavi枠を見つけられたのは、
カタールのドーハ
中国(大連/上海など)
でした。ちょっと旅行で行くのはハードルが高そうですね。
ビジネスでも観光でも微妙という地域にのみ、枠があるということです。
個人的にドーハはおすすめです!
Naviの予約方法
一応、ここで予約方法を解説しておきます。
JALNaviを予約するには、通常の特典航空券と同じ手順で予約できます。
画面の表示がこのように、特別枠として表示されるので大変わかりやすいですね。
Navi枠の探し方は、特典航空券の国際線のページの、「国際線特典航空券空席カレンダー」というものをクリックして、
このような帯グラフが出現します。
適当な日付をクリックして、画面を下にスクロールすると、
カレンダーで調べる、というボタンが出現するのでここをクリックすると、カレンダーでの表記が閲覧でき、そこから枠を探していくスタイルになります。
一番この調べ方が効率的でしょう。
燃油サーチャージが高い
さらなるJALNavi減額マイルの問題点として、高い燃油サーチャージがあげられます。例えばせっかくヨーロッパでNavi枠を見つけても、「27500マイル+80000円」という感じになります。
つまり、座席運賃は安いマイルで払えるが、燃油代金や空港使用料、税金は自分で負担しろということです。
80000円もそもそもポンと払える人はいないわけであるので、燃油サーチャージ問題はかなり頭が痛いですね。
燃油サーチャージ下がれ…
ソウルに行くのですら、「7500マイル+15000円」です。それならばLCCの3万円で韓国に行った方が絶対にお得です。
このような理由から、わざわざ国際線でJALNaviを利用する人はいないのではと思った次第です。
まとめ
JALNaviの国際線減額マイル枠を利用する前提で旅行するのは大変危険です。貯めたJALマイルは、国内線の半額割引に使うのが賢いのではないでしょうか。