東工大海外旅行研究所
☑世界の駅訪問② Seefeld in Tirol 駅 【オーストリア】
Seefeld in Tirol はオーストリアの西側、チロル地方に位置し、オーストリアとドイツの国境付近に存在する山岳駅である。
この駅の特徴は、中間駅だがドイツ国鉄(DB)とオーストリア国鉄(OBB)の乗換駅になっているところである。
また、避暑地もしくは、スキーリゾートとしてチロル地方では有名なエリアであるそうだ。日本で例えると、三セクで分断された妙高高原駅がしっくりとくる。
こちらの駅に降り立った理由は、
単純に乗換駅だから。
山に囲まれた地域で、列車の間隔も30分であるから途中下車も容易でありそうだから。
ということで、90分ほど周辺を散歩してみた。
Seefeld in Tirol のアクセス
ゼーフェルド・イン・チロルは、ドイツ側だと、ミュンヘンHbf→ガルミッシュ=P→ゼーフェルド、オーストリア側だと、インスブルックHbf→ゼーフェルドという経路で到達可能。
オーストリア側なら毎時2本あるためアクセスしやすい。
私はミュンヘンから列車を乗り継ぎ、2月の平日、午後2時ごろ到着した。2面2線、片側にドイツ国鉄、駅本屋側にオーストリア国鉄が到着するようである。一部直通列車あり。
オーストリア国鉄の駅はどこも手入れが行き届いているイメージがあり、交通網の発達度をポイント制にして地図で表す取り組みなど、先進的な取り組みで有名である。
駅周辺
風光明媚なアルプスが周囲に展開され、この付近だけ少し平らになっているから、駅を設置するには好都合な位置である。
駅舎はコテージ風というところか。ヨーロッパであるから当然改札はなく券売機や刻印機がある。ガラス張りとレンガ風な文様が良い塩梅を出している。
メインストリートはコテージ風の建築が密集し、いわゆるドイツ的な建物ではない。山岳仕様の建築であり、麓の都市とは明らかに様相が異なる。
駅前のレストランに入る。内装が明らかに観光リゾートを意識している。
1000円くらいでよくわからないものを食べた。
ミュンヘンならば半額で食べられるのだが、ここはリゾート地である。
リゾート地であるのは間違いないが、牧歌な雰囲気を残しつつ、リゾート開発をしているという点において、スイスとは明らかに雰囲気が違う。
個人的にこの、のどかな感じはスイスよりも好き。
駅前も自然が残る
駅前から少し歩く。川が見える。冬のわりには、川が流れていて水鏡としてしっかりと機能している。
山岳地でありながらそこまで山岳めいてない標高である特徴かもしれない。
川のほとりに教会があり、派手な装飾が一切施されていないのがいい。ドイツの都市にみられるような、超絶派手なゴシック様式やバロック、ロココとは無縁である。
日本人が旅行をする際にそういう教会ばかりを訪れていると教会はみんな派手という誤解が生まれそうだ。
鴨が泳いでいる。日本的な風景。
周辺の車窓。
チロル州の豊かな自然と素朴さが相まっている素敵な駅だった。