東工大海外旅行研究所
☑この記事でマカオLRTの様子が分かります
はじめに
香港のとなり、マカオは世界遺産やカジノで有名な街ですが、公共交通機関はほとんど発達しておらず基本はバスでのアクセスになります。
路線図が複雑、遅延が多い、とにかく難しい!
しかしながら、そんなバスでしかアクセスできなかったマカオにも、モノレール的な軌道鉄道、マカオLRTが2019年に開業しました。さらには、2023年12月に媽閣駅まで延伸しました。
LRTによって、歴史地区(媽閣駅)、カジノリゾート(コタイ西、コタイ東)、空港、タイパフェリーターミナルなど、マカオの主要施設へのアクセスが可能となりました。
残念なことに、セナド広場など、本場のマカオの歴史地区にはアクセスできません。
そのため、しばらくの間世界遺産地区にはバスでのアクセスとなりそうですが、どんどん延伸する予定だそうで、今後に期待です。
香港→マカオのアクセスについてはこの記事を見てください。
始発駅
始発駅は媽閣です。こちらはマカオの北側の島マカオ半島の駅となります。
媽閣駅は、バスの乗り入れが多いので、世界遺産地区から媽閣駅までバスで行って、LRTに乗り換える、ということもできそうです。
開業してからわずか5年、出来立てほやほやの始発駅です。
残念なことに、マカオLRTの自動販売機は、マカオパタカしか使えないため、パタカがない場合は有人窓口に行き、クレジットカードで決済する必要があります。
有人窓口でも香港ドルは使いないので、マカオパタカオンリーということになります。
香港ドルは絶対に受け取ってくれません!
乗車券は、丸いトークン式のコインで改札でタップして進みます。
車内はガラガラ
マカオLRTの車内ですが、硬そうな椅子が並び、まさに海外らしい雰囲気の乗り物ですが、残念なことに車内はガラガラです。
2両編成または4両編成の車両が充当されますが、車両間の行き来は不可能で、貫通扉がないという独特のスタイルの車両です。
海は見えない
マカオLRTは海を渡る区間がありますが、そこは全て地下。
海洋駅付近でようやく地上に出ます。
海洋駅は当初の終着駅でした
高層ビル群が待ち構えてきました。
途中駅、「運動場」からはカジノリゾートが見えはじめます。
ディズニーリゾートラインっぽい、リゾート感あふれる雰囲気の中をどんどんすすんでいきます。
右も左もカジノ!
この路線図の、運動場~科大の区間は周囲にカジノリゾートが並んでいる地区となり、すさまじくギラギラしている夜景を味わえるエリアとなっています。
コタイ西駅で途中下車
ギラギラしている車窓を眺めていると途中下車をしたくなるものです。せっかくなので、カジノリゾートのど真ん中、途中駅のコタイ西駅で下車してみます。
コタイ西駅は、ザ・ベネチアンマカオの西ゲートや、ギャラクシーホテルの最寄り駅です。
何の変哲もない駅ですが、清潔感があります。
三階がホーム、二階に改札階という構造で日本のモノレールと構造はあまり変化はありません。
ギャラクシーホテル
ギャラクシーホテルは、宿泊客でなくても、カジノエリアやショッピングモールを散歩でき、豪華絢爛な装飾を感じられます。
高級ホテルかと思いきや、一泊1万円からの部屋もあるようで、客層も特別良いわけではありませんでした。
ザ・ベネチアン
つぎは、ホテル・ザ・ベネチアンです。
コタイ西駅からアクセスするには、「ザ・ベネチアン・西口」を目指す必要があります。(バスターミナル併設)
入口がかなりわかりにくいのですが、バスターミナルを探すと、ベネチアンの西口にたどり着けます。
ショッピングモールにベネチアが出現しますが、妙に水がきれいだったり、建物のつくりもベネチアっぽいだけでリアル感がなく、少々物足りない感じもします。
ただ、「水がきれいで常に晴れている」ことから、インスタ映えする写真は確実に取れるため、人気を博しているようです。
コタイ西駅→コタイ東駅
次にコタイ東駅を目指します。
夜景を見るなら、「コタイ西」→「コタイ東」の区間がおすすめです。
ここは、「コの字型」の線形で、コの字型の「コ」の挟まれた区間に高級ホテルが林立します。
コタイ東駅
コタイ東駅もコタイ西駅同様カジノ街のエリアですが、ここで有名なのが、有名なのが噴水ショーです。
「ウィン・パレス」というホテルの目の前に噴水ショーが実施されています。
豪華絢爛でギラギラとしている感じがまさにマカオ、といった感じです。
噴水ショーは宿泊客でない人でなくても見られ、また、見学できるスペースが広いのも特徴の一つと言えます。
20-30分おきに噴水ショーが行われいてるようです。コタイ東駅のホームからも噴水ショーが見られるため、ちょっとだけ覗いてみるのにも良いかもしれません。
コタイ東駅→マカオ空港駅
さて、最後の乗車区間は、コタイ東駅からマカオ空港駅です。空港に接続されているため、かなり利便性が高いと言えそうです。
しかし、空港アクセスの多くはホテルの無料バスが占有しているため、残念なことにこのLRTは実に閑散としております。
カジノ街を突き抜ける様子はアトラクションさながらです。
マカオ空港駅
さて、マカオ空港駅で下車します。
この駅は空港にダイレクトに接続されているのが特徴ですが、先述の通りやはり寂しさを感じます。
まとめ
マカオの面白いところはとにかく豪華絢爛なカジノ街。その街を突き抜けるマカオLRTからも目が離せません。まだまだガラガラで寂しいですが、実は便利なLRT。ぜひ乗ってみてください。