東工大海外旅行研究所
☑この記事でブッキングドットコムでよく登場する「共用バスルーム」の特徴が分かります。
はじめに
みなさんはヨーロッパのホテルで、「共用バス」「共用トイレ」という表記を見たことがあるのではないでしょうか。
ブッキングドットコムで頻出です
この共用バスルームという正体、いったい何が何だかわからないですよね。
ヨーロッパの格安ホテルには、トイレやバスルームが客室の外にあるケースが多く存在しています。
しかしながら、
「風呂の順番待ちが起こるのでは?」
「風呂に入っている人のせいでトイレには行けないのか?」
「水道は客室内に一切ないのか?」
という疑問が噴出するはずです。
今回は、ブッキングドットコムの「共用バスルーム」「共用トイレ」について調査します。
共用バスルームの中身は?
まず早速ですが、共用バスルームの中身を実際の写真を使ってお伝えしていこうと思います。
まずは一件目。イタリアのボローニャという都市のものです。
お、なかなか広くていい感じですね。
ただしこのホテル、客室5部屋に対して、風呂が1つとなっているので、順番待ちが発生しそうです。
さらには、
トイレ、風呂が一体となってる構造です。
つまり、風呂に入っている人のせいでトイレに入れないという危機的状況が起こりうるのです。
これはまずい事態です。
ブッキングドットコムで共用トイレ/共用バスルームを予約する際は、バスルームの構造について調べた方が良さそうです。
ブッキングドットコムで写真をとにかくスクロールしまくり、どこの部分が共用なのかをはっきりさせましょう。
例えば、ドライヤーは客室内、トイレは客室外で風呂と独立している、など様々なケースが存在します。
必ず写真をチェックしましょう。
客室内に水道がある所も
ベネチアのホテルですが、客室内に簡易的な水道があり、歯磨き程度ならここでできそうな環境にありました。
ただこの場合はレアケースです。
風呂争奪戦い巻き込まれるのか
21時を過ぎると客室がにぎやかになる印象なので、21時前に入れば争奪戦には巻きもまれないと思われます。
ただ、みかんを食べて手がベトベトになった、歯磨きをしたい、など水道を使いたい機会はたくさんあります。
その都度、風呂の合間を縫って水道を求めに行くのは大変おっくうですよね。ですので、あまり共用トイレ/共用バスはおすすめできません。
衛生環境に問題はないのか
衛生環境に問題がある所もあります。
ヨーロッパのホテルの特徴として、シャワーのみで浴槽が存在しない、というものが挙げられます。
スイスのホテルですが、ただカーテンで仕切っただけ、というものや、
ミラノのホテルですが、シャワーの真下に便座があるものなど、日本では考えられないことがたくさん起こるのです。
このような状況で衛生環境がいいとは大変いいがたいです。
アメニティーはあるのか
また、共用バス/トイレの場合、アメニティーにはほとんど期待できません。
というのも、共用だから、シャンプーやリンスは自分で持っておいで、というスタンスのホテルが多いからです。
なので、シャワーだけしかなく、シャンプーを忘れたら絶望的、というケースが多々発生します。
ドライヤーについても同様で、共用エリアにはドライヤーが一切ないということもあります。
このように着替えを置く場所がほとんど存在しないということも。
共用バスルームのハードルは高い!
男女で分けるのか
共用バスルームでも男性用、女性用と分けることはできそうですが、あまり分かれていないのが実情です。
バスルームを共用にすることで経費を押さえようとしていて、わざわざ男性用と女性用という風に分けるのは大変面倒くさいです。
そのため、密室空間で男女が鉢合わせという悲劇的な展開も発生しうることとなります。
どんな人が共用バスルームにおすすめなのか
ここまで、共用バスルームのネガキャンを行ってきましたが、実際にはどのような人が、共用バスルームに泊まるといいのか考えてみましょう。
・一人旅
・衛生環境にこだわりがない
・水道を使う機会が少ない
・髪の毛が短い
おすすめの人①一人旅
一人旅であれば同行者に気兼ねする必要がないので、好きなタイミングで風呂に入れます。風呂争奪戦を回避できる可能性が高いでしょう。
予算を浮かせられて一石二鳥!
おすすめの人②衛生環境にこだわりがない
共用にしている以上、前の使用者の髪の毛などが散乱しているケースもあります。
一番風呂以外は入れない、など衛生環境にこだわりがある人は気をつけましょう。
おすすめの人③水道をあまり使わない
歯磨きや手洗いで水道をあまり使わない人は、共用になってもストレスを感じることは少ないでしょう。最低限、ペットボトルの水くらいは持っておいて損はないでしょう。
おすすめの人④髪の毛が短い
髪の毛を乾かすのに時間がかからない人は、次の人を長く待たせる不安も少ないのでぜひ共用バスルームを利用してみましょう。
しかしながら、髪を乾かすにしても、石鹸やシャンプー、ドライヤーが揃った洗面台も珍しいので、よく確認してから宿泊したほうが良さそうです。
まとめ
「共用バスルーム」「共用トイレ」の実態はいかがだったでしょうか。
ハードルは上がる一方で、魅力的な値段で宿泊できる場合があります。たとえば、私が旅行した時では、ミラノで一泊7000円、ベネチアで一泊5000円などで宿泊できました。
体力がある若い人には、どんどん安いホテルに泊まっていてほしいものです。