東工大EXPRESS

【急行】東工大発世界の彼方行。

世界の鉄道②【ドイツ】ミュンヘンから日帰り ツークシュピッツェ登山鉄道で最高峰の山へ。

 

世界の鉄道<東工大EXPRESS>

☑今回の区間 ガルミッシュ=P → ツークシュピッツェ

ツークシュピッツェ登山鉄道

「登山鉄道」と聞いて真っ先に思い浮かべるのはどこの国でしょうか。

ほとんどの人は、スイスと答えるはずです。しかし、今回の登山鉄道は、ドイツ

それがツークシュピッツェ登山鉄道というもの。ドイツ南部の都市、ミュンヘンから電車で1.5時間ほどのところに起点があります。

ツークシュピッツェとはドイツの最高峰の山のこと。

この鉄道に乗ってしまえば、山頂まで体力を使うことなくアクセスできるのです。ミュンヘンから鉄道で訪れた乗車体験記をお届けします。

 

 公式サイトはこちら↓

バイエルン・ツークシュピッツバーン │ zugspitze.de

 

ミュンヘン→ガルミッシュ=パルテンキルヒェン

まずは起点駅である、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンに向かいます。地名がとにかく長いですが、2つの村の地名を無理やり合成させたという歴史があります。

むりやり村を合併させてオリンピックを開催させたという歴史

ミュンヘンからはドイツ国鉄で移動します。登山鉄道に乗るということで、5時30分の列車に乗ります。

登山鉄道はおよそ一時間に一本と大変本数が少なく、かつ頂上まで時間がかかるので早め早めの行動が大切であります。

ミュンヘン中央駅での始発列車

2月のミュンヘンは極寒ですが、これからドイツの最高峰へ向かうという心意気で寒さを吹き飛ばします。なお、昼間であればバイエルンの湖や山々を眺められるそうですよ。

ガルミッシュ=パルテンキルヒェン

いよいよガルミッシュ=パルテンキルヒェン。なんども発音してみれば、地名の響きが美しく、語感がたまりません。

ここでは、ドイツ国鉄の駅からツークシュピッツェ登山鉄道の駅へ向かいます。

登山鉄道乗り場へ

①駅を出て左手へ

②そのまま地下道を進み線路をくぐる

↓線路をくぐります

③線路をくぐったら左に行くと駅が見える

という感じになっています。

さて、ツークシュピッツェ登山鉄道の始発駅が見えてきました。

 

時刻表があり、公式サイトに載っています。 

上が登り、下が下りです。(2024 06/11)

 

始発列車で頂上へ。

GARMISCH発07:39の列車に乗り込みます。これに乗るためにミュンヘンを5時に発ったのです。

列車の駅は07:20から開いており、そこでチケットを購入しました。「山頂まで」というと、60€のチケットをもらえます。

どうやらスキー客が多いようで列車がかなりの混雑になるとのこと。

ともかく席を陣取ります。進行方向右側の席が展望に向いているとのこと。

始発列車。

窓を開放

まずは平たんな道を進みます。

やはり窓を開けられるのは幸せなこと。乗客がまだ少なく、開放しても許される雰囲気です。

登山鉄道に乗るにはやはり最後部の車両に乗り込み、列車が進んでいく様子を後ろから眺めることに幸福感を覚えます。

グライナウ駅からラックレールに。

ツークシュピッツェ登山鉄道の途中駅、グライナウ

さて、途中駅のグライナウで強制下車です。

ここでラック式鉄道になるため列車に乗り換える必要があるからです。

グライナウから急坂を登り始めます。

ツークシュピッツェ登山鉄道は第二次世界大戦前に開業しているという、歴史のある鉄道となっており、ラックレールは登山鉄道にとって革命的なものだと考えられます。

ツークシュピッツェ登山鉄道の車窓

グライナウから山が見えてきました。

ここ、グライナウからが登山鉄道の本領発揮と言えそうです。

スキー客で大混雑

ツークシュピッツェ登山鉄道スキーヤーで大混雑

グライナウまでは優雅な時間を過ごしていたのですが、急にスキーヤーが乗り始めます。冬の登山鉄道の主な客はスキーヤーということでしょうか。

スキーヤーはスキーをするのが目的なので鉄道の車窓などには目をくれません。

長い長いトンネルへ。

さて、この鉄道、実は終点付近は全てトンネルになっています。何も見えない暗闇をひた走ります。

登山鉄道のイメージと言えば、「崖ぎりぎりを走り眼下には街や湖が見える」、というのを想像するはずです。

実際は山をくりぬいて、ひたすらトンネルを走るというケースが多いです。

スイスのユングフラウ鉄道もその一つです

とくに、標高2000mを越える登山鉄道はこのケースが多く、期待しすぎていると残念なことになります。

頂上駅

いよいよ着いたのが終点のZugspitzplatt(ツークシュピッツェプラット駅)です。

ここら一帯はスキー場になっています。スキーヤーは山頂に行かないで、ここから下り始めます。

ツークシュピッツェ登山鉄道の終着駅、ツークシュピッツェプラット駅

標高は2600m。人生最高到達点。

この駅は山岳トンネルの中にあり、闇に突入していくかのような構図となります。

戦前にこのようなトンネルを掘り続けたドイツの狂気というか信念を感じてしまうのです。

ただし駅の外に出れば圧巻の景色が広がります。

ツークシュピッツェ山登山鉄道の終着駅の景色

素晴らしい!

「駅前」の風景とは思えません。

ただしここが山頂ではありません。山頂はここからロープウェイに乗ることになります。道のりは長いのです。

山頂へはモノレールで。

山頂へは駅に併設されたロープウェイ乗り場から向かうことになります。

ツークシュピッツェ山のロープウェイ 山頂に向かう

ロープウェイでおよそ6分。いよいよドイツ最高峰のツークシュピッツェ山に登頂できます。

ツークシュピッツェ山の山頂の景色

ついに着いたのがこの山頂。この景色を見るために、山に登ってきたわけです。

山頂に国境あり。

ここで面白いのが、

ツークシュピッツェ山頂のドイツとオーストリアの国境1

オーストリアとドイツの国境が山頂にあること。向こう側がオーストリアです。

ツークシュピッツェ山頂のドイツとオーストリアの国境2

右足がドイツで左足がオーストリアなんて遊びもできてしまいますね。

 

天気を確認する方法

天候が悪かったらなにも楽しめないのでは?と思った読者の皆さんがいらっしゃると思いますが、まさにその通り。天候が悪いと、

天気が悪い日のツークシュピッツェ

こんな感じになってしまいます。

天気やライブカメラはホームページから見ることができます。

ツークシュピッツェ山の天気予報確認方法

ホームページに天候欄があるのでそこを必ずチェックしましょう。

当日と翌日の天気予報を見ることもできます。

ツークシュピッツェ山の天気予報の確認方法2

使い勝手がいいのが、「Visibllty」という項目で、実際に何キロ先まで見えるかが書かれています。晴れの日だと、150kmとか300kmとか行きます。

きれいな景色が見たいならば100kmはほしいところ。

かなり頻繁に更新されるのでぜひチェックしてみましょう。

 

山頂までの直通ロープウェイもあり

実はツークシュピッツェ山の山頂には直通ロープウェイが通っています。

(わざわざ登山鉄道に乗る必要はないんですよね)

実は登山鉄道の途中のアイプセー駅から山頂までは直通エレベーターが出ています。これに乗ればおよそ20分で登頂可能。

概略図としては、

ツークシュピッツェ登山鉄道のルート

こんなイメージ。

山頂駅を経由するか、直通ロープウェイに乗るかという選択です。

どちらも面白いので二通りの行き方を選んでみてください。

山頂へのキップはどちらのルートも利用可能です。

ツークシュピッツェのロープウェイ 湖が見える

ロープウェイからだとこんな感じの景色を楽しめます。

ロープウェイで下山した後は、登山鉄道の途中駅、アイプセー駅 Google マップ

から、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンに向かって乗車しました。

 

まとめ

ツークシュピッツェ山は自然豊かでありドイツ最高峰にもかかわらず、簡単に行けるというのが魅力的です。値段はおよそ8000~9000円と張ってしまいますが、それをもしのぐ絶景が待っています。天気予報をしっかりと確認して、ぜひミュンヘンを訪れた際には、ツークシュピッツェ山を訪問してみてください。