東工大海外旅行研究所
☑大阪万博のウズベキスタンパビリオンの様子をお届けします。
ウズベキスタンパビリオンへ
大阪万博の目玉である、海外パビリオン。
予約は困難で、行列も覚悟が必要ですが、クオリティーが高いと話題のウズベキスタンパビリオンへ行ってきました。
「人々は種で、土から地上に芽を出す」という分かりやすいコンセプトのもと、素晴らしい体験ができたので報告します。
ウズベキスタン
さて、ウズベキスタンは、中央アジアに位置するイスラームを信仰している国家です。青の都として知られるサマルカンドやブハラがあり、海外旅行マニアでは有名な国です。
よく阪急交通社のツアーでも紹介されるウズベキスタンですがマイナーな国であるが故、渡航にはかなりの時間とお金が必要です。
一時間待ち
さて、そんなウズベキスタン館、なんと一時間待ちとなっていました。海外旅行好きには有名な国なのと、細部までこだわった映像が人気のようで、極めて高く評価されているようです。
昼の14時に到着しましたが、一時間待ちとなっています。
「割と待つ」理由として考えられるのが、一回当たりの収容人数がかなり限られているという点。映像を見るコーナーの収容人数が20~30人程度なので、どんなに空いている平日の昼間を狙っても、20~30分ほど待つ可能性があります。
しかしながら、人気があるのもまた事実。
アメリカやヨーロッパ諸国のような知名度のある人気国並みに混んでいるということで、ウズベキスタン館のクオリティーの高さが伺えます。
みどころ①外観
さて、そんな一時間待ちのウズベキスタン館ですが、外観が何といってもきれいです。
木材を存分に活用し、組み合わせ、芽が生える様子を表しているようです。パビリオンが解体されたらウズベキスタン母国に持ち帰り、教育機関として活躍する予定だそうです。
並んでいる間にパビリオン職員の方から聞いた話です。そういった話を聞きながら待てるのも魅力の一つ。
並んでいる際に顔を上げると美しい木組みを楽しめるため、そこまで行列も苦でないように思われます。
コンセプトが素晴らしい
ウズベキスタン館の最大の特徴がコンセプトの一貫性。
我々パビリオンの来訪者は、「種」の役割を果たし、土を中を経て芽を生やすという一貫したコンセプトがあるようです。
例えばパビリオンの入り口付近はこのようなトンネルを模したデザインになっており、土に潜ることを表しているようです。
コンセプトに忠実に沿って体験できるパビリオンはなかなかなく、素晴らしい出来栄えです。
みどころ②一階部分
さて、トンネルを抜けると展示エリアがあります。ここでは、ウズベキスタンの開発やイノベーションについて展示しています。
ガイドと共にめぐるので、長い時間を割けないのですが、直感的でわかりやすい展示品が多かったです。
新幹線の展示です。光をうまく利用した視覚的な展示で美しさとわかりやすさを兼ね備えており、クオリティーの高さを物語っています。
ほかにも、ウズベキスタンの教育や住宅、といったセクターごとの発展の様子が鮮明にわかるので、展示物のわかりやすさといった点からも評価できます。
みどころ③シアター
さて、ここが最大のみどころ、シアターになります。
このシアター、エレベーターの役割も担っており、上演中に1階から2階に移動するという大変凝ったつくりになっています。
サマルカンドを体験
このシアターではサマルカンドのイスラーム建築を体験できます。
壁一面にサマルカンドの彫刻が映し出され、上方へ加速していきます。このハラハラ感と美しさが組み合わさって大変すばらしい、感動的な演出を実現しています。
側面に手すりがついている点も面白く、人によっては浮遊感を覚えドキドキすることでしょう。
映像美と迫力が組み合わさる
ほかにもイスラームらしい、紋章を体験でき、眼福と言えます。
ただ、時間は一瞬で過ぎ去ってしまいます。もう少し眺めたい…と思っているとつかの間、演出時間の終了です。
みどころ④二階部分
さて、シアターの上映が終わると、二階に到着します。
二階では我々、種が芽を出したという設定になっており、視界がぱっと開けるようすが印象的でした。
連れてきたぬいぐるみとの写真ですが、サマルカンドらしい青い椅子も並べられ、美しさに見とれてしまいます。
二階部分では、木組みの建築を再度楽しめる設計になっております。
暗かった景色から一変して明るい屋上に出るという感動的な設計です。この感動をなんと表現すべきでしょうか、万博を訪れて一番の感動の瞬間でした。
まとめ
以上がウズベキスタン館の特徴でした。先進国のパビリオンに引けを取らないくらいクオリティーが高く感動的です。
万博に訪れた際には見学してみてください。