世界の鉄道<東工大EXPRESS>
☑今回の区間・北廻線 台北→花蓮

始発の台北駅
初めての海外旅行は台湾でした。もちろん一人旅ですが、初日には桃園空港に早朝に到着しその足で高雄・台中・新竹を訪れるという、大胆なことをしてみました。初めての一人海外で大したことをしたと自負しているわけですが、二日目は台北から花蓮を訪れます。
台北から花蓮には3種類の特急列車が走っております。

唯一座席指定の必要がないのが「自強号」ですが本数は少なく、実質的に全席指定となっています。
前日の座席指定
初めての海外で、台湾の東側の特急は座席指定が必要というのを前日に知らされました。特に、今日は日曜日ということもあって大混雑。台北駅のカウンターで唯一空いていた早朝の特急を何とか確保しました。

台北駅6:13というなかなかの早さ。海外に行っても早起きはしっかりとできます。
逆に台北6:13以外の列車は空いておらず、東側の特急の人気ぶりはすさまじいですね。
北廻線・ルート

今回は花蓮を目指します。特に海側の景色は素晴らしく、断崖を走ったり、農園を思いきり突っ切ったりするとのこと。
およそ2時間のルートです。
地下を高速走行

台北駅に特急が入線します。臺灣国鉄の中心駅はもちろん首都台北の台北駅ですが、貫通している構造のため、台北駅始発・終着の列車はかなり少ないのが現状です。一方、早朝の列車は台北駅始発が多く設定されているため、始発駅としての風格を味わえます。
側面はひかりレールスター
さて、そんな太魯閣号ですが、側面はひかりレールスターに酷似しております。最新型の自強号3000型車両は特急「かもめ」に酷似しておりますし、親近感が湧いてきます。
台湾鉄道の首都近郊は地下鉄道となっており、車窓は楽しめませんが、南港駅を通過した瞬間から、地上を走り、台湾の街並みを楽しめます。

地上区間・峡谷を進む
地上区間を進むと、線路両側から山が迫り、渓谷を進み始めます。

台北を出発して30分もたたないですが、車窓の変化が目まぐるしいのです。このあたりは、九分に行く拠点駅、「瑞芳」やランタンを飛ばす「十分」など観光の拠点となる駅がたくさんありますが、花蓮からさらにその先に進む特急のほとんどは通過となります。
この山脈区間、台北と花蓮を結ぶのにはあまりにも迂回しているようで、短縮線の計画が進められており、新線が開業すると、山脈区間は換算路線となってしまうのでしょうか。
【絶景】北廻線・太平洋区間を疾走
山脈を貫通し終えると、太平洋が突如出現します。

太平洋を間近に見られ、眠気が一瞬で吹き飛ぶとともに、いままで自分が距離を置いていた海外旅行への欲が大いに湧き出てきます。
さらには、海を見るだけでなく、亀山島が海に浮かんでいる立派な姿を眺められます。亀山島は火山性の島で、火山島が海上に浮かぶという、珍しい景色を味わえる、台湾も捨てたものではありません。

途中下車をしたい
このような景色を指をくわえて眺めるのでは面白くありません。グーグルマップと戦い、帰途、どこかの駅で途中下車をすることにしました。
初めての海外で無人駅で下車することに多少の怖さも覚えつつ、行き当たりばったり的な要素を交えたいという願望です。
ちなみに、「外澳」という駅で下車することに決定。
どら焼きをいただく

さて、道中どら焼きを隣に座っている大学生くらいの台湾人にもらいました。台北以外で日本人を見かけるのが珍しいそうです。
気が大きくなり、遠慮せずにもらいます。
大学生くらいの台湾人は、途中の羅東で、山登りに行きました。
断崖絶壁区間
さて、太平洋と並走する区間を進みつつも、途中の「蘇澳新」からは、絶壁の上や絶壁をトンネルで貫通するという、おそろしい区間を突き進みます。

このあたり、普通列車は3時間から5時間に1本という閑散ぶりを発揮します。明らかに住居が少なく、台湾の自然を窘める貴重な区間です。
工事車両と台湾鉄道の特急が衝突した事故が発生したのもこのあたりの区間。およそ5年くらい前でしょうか、そんなことを考えていると、超高速で走る特急に恐怖心を覚えます。
平野に差し掛かる
次第に山が消えていき、平野が出現します。もうすぐ花蓮駅。

いかにも南国風の丘を突っ切り、市街地へ突っ込みます。気分は最高潮。そのせいでこの後にバスに乗り遅れます。
終着・花蓮駅
花蓮駅に滑り込みました。

想像以上の大ターミナルです。ここからは太魯閣渓谷に向かうバスを探します。バスターミナルに行くとバスの時刻を勘違いしており、発車済。海外で初めての乗り継ぎ失敗記録を作ってしましました。

ということでタクシーでぶっ飛ばします。係員が1000円程度といったのに、4000円もかかり、人生最高額のタクシー出費に。
額面が台湾ドルだったので実感が湧きませんが、日本円だったら悔しくてたまりません。

そんな太魯閣渓谷は、雄大で、ブルーが際立ち、絶景に胸が打たれます。
海外旅行デビューにしては、景色の変化や思わぬ出費に一喜一憂した日でした。きっとこの日で海外旅行に目覚めたといっても過言ではありません。この後、一気に台北まで折り返し、九分に向かったのです。