東工大海外旅行研究所
☑シンガポールからマレーシア・ジョホールバルに向かう記事です。
チャンギ国際空港
マカオ航空は1時間遅れでシンガポール・チャンギ国際空港に着陸しました。1年ぶり2回目のシンガポール。
シンガポールは事前に電子申請をしておけば即座に入国できるという、素晴らしいシステムをもっており、今回も着陸して20分で自由の身となりました。
さて、今回の旅は、マカオを経由して、シンガポール→クアラルンプールを陸路で目指す計画です。シンガポール→ジョホールバルは鉄道、他は高速バスで向かう予定。
シンガポール4時間観光
さて、今日の難関は、マレー鉄道に乗車することです。シンガポール21:15発の鉄道に乗る予定であり、残り4時間しかありません。また、マレー鉄道が出発するのは、「ウッドランズ」というシンガポール北端の街。
チャンギ空港からは1時間以上はかかるだろうから、差し引き2.5時間ほどは観光できそうと脳内で計算をします。
この算段には誤りがあり、後々大問題を引き起こすのです。
アラブストリート
シンガポールは私にとっては乗り継ぎの聖地。乗り継ぎのためだけに訪れるポイントと認識しております。乗り継ぎをする度に観光地を一つずつ巡っていくルールにしています。今回は、「アラブストリート」を目指す。
まずは安定のジュエルへ。
即座にMRTに乗り継ぐ。
途中の「武吉士」「ブギス」「Bugis」駅で下車。アラブストリートへ歩いて向かいます。
アラブストリートへの道は凸凹しており、優雅な都市国家シンガポールとの印象は大きく離れています。
ブギスからサルタン・モスクからの道のり。周囲は工事中で歩きにくい。
サルタン・モスク
シンガポールとは思えない田舎な風景が目の前に。アラブストリート。周囲に高層ビルがないため、視界が開けてみえるのが良いし安らかな感じです。
暑いシンガポールでは、穏やかで涼し気。
イスラム教徒以外はモスク内に入れない時間があり、今回は外観のみ。男性用入り口、女性用入り口が分かれており、観光用のモスクとは一線を画していることがわかります。
スルタンモスク近隣は、「城下町」のような商店街が並び、モスクの重要さが分かる地区です。
トルコからの製品を販売している店。アラブストリートは客引きがすごく、人々までアラビア流です。自由に写真を撮っていいらしいとのこと。かなり映える。
アラビア流なのか、値札はなく自由交渉をしていくスタイルです。
道路はゴミが落ちておらず、洗練されており、アラビア感がないのが特徴。結構不思議なスポットです。
マーライオンを3分だけ
さて、そのあとは、マーライオンを鑑賞。マーライオンのライトアップを見ようと、アラブストリートで粘ってしまい、時間がとにかく足りなくなります。
写真を4枚ほどとって退散。いよいよ本題、マレーシアへ向かいます。
ウッドランズへ
ここ、マーライオンのあるラッフルズ・プレイスからウッドランズへは地下鉄で1本ですが、およそ40分ほどかかるようです。
現在、19:40、鉄道の発車は21:15。かなり危機的状況です。そう、私は時間を見誤っていました。
ここから、マレー鉄道の駅までは、
という流れになっています。結論、乗り遅れました。
大急ぎでウッドランズ駅へ。時間がないのでタクシーで飛ばします。
タクシーで飛ばす
駅前のタクシーに飛び乗ります。
タクシーは軽快に道を飛ばしていきます。そう思ったのもつかの間…
チェックポイントまであと少しというところで渋滞に巻き込まれて撃沈。14シンガポールドルを失います。
マレー鉄道のウッドランズ駅は、入国・出国審査を兼ねているため、列車の出発30分前には到着が必須とのこと。そんなことなんて、すっかり忘れており、自身の海外旅行トップ3の失態です。
ということで無事乗り遅れたわけです。
バスでマレーシアへ
仕方がないので、バスでマレーシアへ向かいます。
鉄道駅の横に巨大な施設があり、そこからバスが発着します。マレー鉄道の駅には誰も気が付かないくらいひっそりとしているのと対照的です。
バスは1~2分おきに大量に出発していくため、よくわからないままバスに飛び乗ります。
鉄道に何としても乗りたかったためか、または乗り遅れた焦りか、出国審査や税関の記憶がほとんどありません。
何もわからないまま、人についていっただけであります。
シンガポール⇔ジョホールバルのバスは、クレジットカード決済が利用可能なため、旅行客に乗っての難易度は大きく下がります。
ともかく、出国。
マレーシア・ジョホールバルへ
バスは軽快にジョホール海峡を進みます。右隣には乗りたかった単線電化の線路が併設されており、指をくわえて眺めるしかありません。
この区間は鉄道でも予約が取りにくく、75分間隔の運転という低密度運行となっており、意外と乗車難易度が高いわけです。
無事、ジョホールバルのイミグレーション施設に到着しました。時刻は21:30。ここで入国審査を迎えます。
電子申請をし忘れる
さて、ここで更なる問題、電子申請のし忘れです。就活のさなか、予定を強引に空けた旅行であったため、電子申請の存在そのものを忘れるという大惨事。足止めを10分喰らいます。
それにしても巨大なイミグレーション施設が、この施設からジョホールバルの中央駅や商業施設は直結しているので大変便利なわけです。
JB Sentral駅
入国審査を終え、無事についたのがここ、ジョホールバル中央駅。セントラルのスペルがSから始まるのがマレー語らしくて素敵ですが、
「ユーラシア大陸最南端の駅」
という大変名誉のある駅です。
新幹線でも発着するのかと思いきや、列車の本数は一日25本程度しかありません。
両替所やコンビニエンスストアが立ち並び、夜の10時とはいえかなりの賑わいです。アセアンを宣伝する広告が多いのも特徴で、シンガポールより、東南アジア感を感じられるのが良いですね。
ユーラシア大陸最南端シリーズ
さて、ジョホールバルには、ユーラシア大陸最南端のユニクロ、スタバなど名誉ある施設が展開されており、一応眺めておきます。
日本であれば、日本最東端、とか最南端とかいって観光地にするのでしょうが、何の変哲もありません。
しばし、夜のジョホールバルを散策します。
寺や、背後にあるPwC(筆者は当時、選考中でした)の組み合わせに爆笑したり、
甘いジュースを飲み、(3リンギット)
ポテトを食べ、ノリのいいお兄さんとしゃべり、などなど。
駅前だけきれいな街並み
さて、ジョホールバルの路地を散歩しましたが、きれいなのは駅前だけ、ほかは、東南アジア感のある雰囲気です。
駅前の小川はきれいに整備されているのですが、一本奥に入ると、ごちゃごちゃしている、活気あふれるマレーシアを体感できるということです。
路地に入ると、こんな感じ。
無理やり都市開発してみたけど周りがついてこない、そんな印象。なんだかベトナムのハノイを思い出します。
東南アジアの街は、こんな感じに経済振興のために再開発はしてみるものの周囲は取り残されてごちゃごちゃしている、そんなイメージがあります。
ホテルからシンガポールを望む
さて、23時になったのでホテルへ。部屋からはシンガポールが見えます。
ジョホール海峡に乾杯、する余裕もなく一日を終えます。
翌日は、ジョホールバルからマラッカを経由してクアラルンプールまで進出する予定です。
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