東工大海外旅行研究所
☑マラッカバスターミナルからマラッカを観光
前回の旅行記

ジョホールバル⇒マラッカ
ジョホールバルからマラッカまで高速バスでおよそ3.5時間の道のりです。鉄道ファンの私にとって、高速バスは忌むべき?存在なわけですが、マレー鉄道でマラッカに行く方法はありません。
一応、マラッカ駅、たるものがマレー鉄道には存在するのですが、マラッカ州にあるというだけで、何もいいことはありません。しぶしぶ高速バスに揺られるという決断を下しました。

KKKLという大手高速バスに乗車。KKKLという字面や、エアアジアカラーの赤がマレーシアらしさを醸し出しております。
高速バスからの車窓は、マレーシアそのものという感じで、区画整理された農園や森林がひたすらに広がる景色です。一方高速道路はかなり近代化がされており、マレー鉄道に勝ち目はありません。
料金所も立派なつくりをしております。

サービスエリア
さて、東南アジアの高速バスの楽しみと言ったらサービスエリアで食べるフルーツなのではないでしょうか。今回はマンゴーをいただきます。およそ180円という破格で甘いマンゴーを食べられます。
それにしても、このマンゴー、かなり贅沢な切られ方をしており、日本ではありえない形です。

このつややかな色合いは日本のどのマンゴーも勝てないような気がします。
前回ではジョホールバルのバスターミナルで発車番線が分からず、大汗かいた話をしましたが、今回はバスの発車時間が分かりません。
出発時刻がわからないまま乗客たちが外に繰り出しており、いったいどんな仕組みになっているのか大変興味深いのです。
暗黙の了解なのか、20分もすると乗客が全員集合しているというのには驚きです。

それにしてもいかにもローカルな雰囲気を出しいるのが、心を安らかにさせてくれます。素晴らしい、東南アジア。

マラッカに到着
道中、20分の休憩をはさみ、マラッカには12時30分ごろの到着となりました。ジョホールバルを発ち、およそ3時間30分。
マラッカと言えば、オランダやスペイン、イギリスなど多種多様な宗主国を抱える文化である気がします。マラッカのバスターミナルはそんな歴史地区には存在しておらず、タクシーを捕まえて、歴史地区に移動します。まずは、海峡モスクを目指します。
マラッカバスターミナル
このマラッカのバスターミナルでGrabを起動、タクシーをとっ捕まえます。

かなり簡素なつくりですが大げさなくらいでかい屋根がマラッカの玄関であるかの如く主張しており、大変面白みがあります。


ファミリーマートも健在。日本食のようなものが多く扱われており、感動しましたが、おいしくはありません。
海外のセブンイレブンやファミリーマートなど日系コンビニは、日本の商品を輸入しているというわけではなく、現地の商品を扱うことが多いのですが、ファミリーマートは日本製品を多く扱ってくれています。
「たまご」の寿司を買ってみましたが、なかにワサビが入っており、誰得?な商品です。
そんなこんなでタクシーが来ました。
観光①マラッカ海峡モスク
まずはマラッカ海峡(水上)モスクへ。
バスターミナルからはおよそ20分で到着できますが、780円程度もかかりました。
ちょうど祈祷の時間で、イスラム教徒以外は15時以降に来い、とのことでした。イスラム教徒以外が入れる営業時間が特殊なので、要注意とのこと。
仕方がないので、外から眺めます。

快晴。人生初、インド洋、というのをここで認識。
小学生のころ、人生初日本海を体感しましたが、その時の感動がよみがえってくるかのようです。
太平洋と日本海が雰囲気が大きく違いますが、インド洋と太平洋はあまり変わらなさそうな気はします。
建物が美しい
さて、海峡モスクの周囲には、アジアらしからぬ建物が広がっております。

どちらかというと、地中海チックな建物です。オランダとかスペインよいうよりかは、エジプトやギリシャに近いのではないでしょうか。
このあたりの文化はかなり奥深そうな予感がします。

荒涼とした、けれどもさっぱりとした、そんなつかみどころがないけどなぜか安らぐ、大変気持ちのいい街です。

遠方には開発中のリゾートが並びます。近隣の味のある風景を楽しんだあとでは幻滅しますが、ベトナムのダナンのようなリゾート地にするのでしょうか。
観光②オランダ広場周辺
次はマラッカで一番有名、オランダ広場です。

この赤い建物やかわいい教会がヨーロッパを演出していますが、過度な装飾がない点がアジアっぽさも出しています。
なお、赤い建物の中はレストランや土産物屋が多いのですが、コンビニや一般の住居もあり、それはそれで面白いと言えます。

対岸には運河の横を歩けるようで、散歩をします。灼熱が脳をおそい、歩く気が失せていきます。東南アジアでは逃れられない「けだるさ」問題です。

なんだか怖そうな生物が泳いでいます。現地人もカメラを構えているので、特別な生物なのでしょうか。
赤い建物がどんどん続きます。過度に観光地化することもなく、周囲にはコンビニや住居が広がっているのには好感を持てます。
一歩路地に入ると観光客の姿は消えるので、歴史の中で暮らす、現地の人々をうかがい知れるのは、一人旅の悦に浸れる瞬間と言えます。

物価は高い
観光客用のレストランに入ってみましたが、パスタが700円とかなりの高物価。

味は抜群。
観光地③セントポール教会跡
次は、教会跡です。スペイン・ポルトガルがらみの都市にはかならずと言っていいほど朽ちた教会跡が残っています。
英仏植民地支配の時代のさらに前であることが少なからず影響しているようにも思えます。

天井がすっぽりと抜けています。
マカオの教会跡よりかはしっかりと残っているのですが、天井がないためか、すっきりとしていて、儚さはあまり感じられません。しかしながら、ひどく荒れた壁面を見るとすこしもの悲しい気持ちになります。
教会のそばにはお土産物屋の露店が2~3件ほど並んでいますが、大したお土産はなさそうで、人もまばらです。その点、マカオの教会跡よりもじっくりと感傷に浸れそうな場所であります。
クアラルンプールへ
マラッカ散歩も終了。この後、バスターミナルに戻り、クアラルンプールに向かいます。
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