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【2025年最新版】クアラルンプールの鉄道事情 MRTや空港鉄道、特急列車を一挙紹介

 

東工大海外旅行研究所

☑クアラルンプール首都圏の鉄道をまとめました!MRT、地下鉄、国鉄、モノレールを紹介

クアラルンプール 鉄道

鉄道王国・クアラルンプール

マレーシアの首都、クアラルンプールは高度な鉄道網を有しています。地下鉄、国鉄(マレー鉄道)、モノレール、空港アクセス鉄道などです。どれも個性豊かな路線網ですが、極端に運転本数が少なかったり、逆に多かったりと初見殺しの一面もあります。また、鉄道の所有者も大きく異なり、なかなかのクセモノです。

一方、ICカードはどの鉄道も共通して利用できるなど、相互利用も進んでいます。

それぞれの鉄道の特徴や乗車方法、運転本数をまとめてみました。

①KTLコミューター

KTMコミューターは、マレーシアの国有鉄道、マレー鉄道が首都圏で運行している通勤電車のことです。

KTMコミューター

国鉄が持つ、通勤電車ということで、JR東日本の東京圏の通勤電車をイメージすればよさそうです。

赤・青・黄の3色がいい味を出しております。イスラーム国家の特徴として女性専用車の充実というものがあげられ、ご多分に漏れずこちらも6両編成中、1~2両が女性専用車になっておりました。

2路線運航中

クアラルンプールでは2路線の運転をしております。

KTMコミューターの路線図

途中の5駅ほどを共有し、Xの字を書くようにして運転されています。時刻はこちらのホームページがから確認できます。

KTMB | Book ticket online for ETS Train, Intercity Train and View Train Timetable in Malaysia | Train Timetable

運転本数は通勤電車のわりに非常に少なく、およそ75分間隔です。

2路線とも非常に距離が長く、クアラルンプール近郊の街を縦貫し、3時間もの道のりとなっております。どの駅もきれいに整備されており、自動改札や駅員が配置されております。

写真はクアラルンプール中央駅の様子。

クアラルンプール中央駅の様子クアラルンプール中央駅の様子

バトゥ洞窟へのアクセス

多くの日本人がバトゥ洞窟へのアクセスとしてこの鉄道を利用しております。

バトゥ洞窟

②ETS

こちらは、マレー国鉄の都市間特急です。

Electric Train Serviceの略称で電車特急の意味合いがあります。マレー国鉄南北線の本線で活躍しており、クアラルンプールから北部の街、イポーやペナンへのアクセスを担います。

鉄道に詳しい方なら察するところもあると思いますが、クアラルンプール首都圏では、先ほどの通勤電車KTMコミューターと線路を共有しております。

ETS マレー鉄道

流線形が特徴的で、黄・赤・青の組み合わせは健在です。時刻は以下から確認できますが、クアラルンプール⇒イポーは、およそ1時間の運転間隔です。かなりの頻発運転といえるでしょう。

KTMB | Book ticket online for ETS Train, Intercity Train and View Train Timetable in Malaysia | Train Timetable

ただし、クアラルンプールからジョホールバル方面へ南下する特急は一日2本のみという閑散ぶり。クアラルンプールを境に南北に格差があるようです。

③空港アクセス鉄道 

次は空港アクセス鉄道です。クアラルンプール国際空港、通称KLIAはクアラルンプールの中央駅から電車で1時間ほどの場所に位置しており、高速鉄道によるアクセスは急務です。

空港アクセス鉄道は、国鉄や地下鉄とは別会社の「エクスプレス・レール・リンク」社が保有しており、運賃形態も運行頻度も全くの別物です。

KLIA Ekspres - The Fastest Way to KLIA

空港アクセス鉄道 KLIAトランジット 

速達タイプ KLIA Ekspres

速達タイプは、クアラルンプール中央駅と、空港までをノンストップで結ぶ特急列車のことです。といっても特急料金を徴収されることはなく、運賃形態は後述する各駅停車タイプのものと同一です。

30分間隔の運転でマレーシアにしては高密度の運行です。時速160kmでの高速運転が自慢で、京成スカイライナーかのごとくです。

運賃も非常に高く、空港からクアラルンプール中央駅までは、およそ1600円もかかります。

KLIA エクスプレス

Ekspresというスペルがまたおもしろいですね。

各駅停車タイプ KLIA Transit

各駅停車タイプでは途中3駅に停車するものです。各駅停車と言いながら駅間はかなり広くこちらも同様高速運転が持ち味です。

KLIA トランジット

各駅停車タイプは途中の「プトラジャヤ」で下車すると、有名なピンクモスクへアクセスできるため、各駅停車タイプの方が利便性が高い可能性すらあります。

こちらも30分間隔の運転で、特急タイプと各停タイプの合わせて15分間隔での運行です。

 

④KLモノレール

さて、次はKLモノレールです。

こちらは、Rapid KL (ラピドKL)というマレーシア財務省傘下の交通部門の運行する鉄道公社が運行しています。

例えるならば旧営団(帝都高速度交通営団)がモノレール事業も手掛けているイメージでしょうか。

KLモノレール

4両編成のモノレールが11駅、8.6kmを結んでいます。

クアラルンプールの中心部を貫くため利便性はかなり高そうな印象です。繁華街を突き抜けています。

クアラルンプール中央駅に直接乗り入れている点も素晴らしいといえます。

⑤MRT

次にMRTです。東南アジアではよくみられる地下鉄と高架路線を融合させた大量輸送向けの交通システムです。

厳密な定義はありませんが、現在クアラルンプールでは、6路線が運転されています。

クラナ・ジャヤ線

クラナ・ジャヤ線は東京メトロ丸の内線や銀座線のような古参路線であり、中心部や繁華街をまんべんなく拾っていく路線です。

Rapid KL クラナ・ジャヤ線

架線はなく、レールから電気を供給されているようです。

クラナ・ジャヤ線は、クアラルンプール中央駅にも乗り入れているのですが、駅は3階部分にあり、都心部なのに地下を走らない点に驚きました。

駅舎の上を透明なガラスが突き抜けているように感じ、北九州モノレールの小倉駅のようです。運転間隔は、8~10分でした。

プトラジャヤ線

こちらは2023年に全線開業したばかりの新線です。中心部と郊外のニュータウンを結びます。

郊外での高速運転が興味深かったです。

マレーシア プトラジャヤ線

 

tokyotech-express.com

他にも多様な路線が多く活躍しています。

まとめ 

クアラルンプールの鉄道は個性豊かで乗っているだけで楽しい区間も多かったです。特に郊外の湿地帯を効果で突き抜けるMRTや空港鉄道がおすすめです。

ぜび、楽しんでクアラルンプールにご乗車ください。