東工大海外旅行研究所
☑ベルギー・リエージュ=ギユマン駅の美しさに惚れ込む。

リエージュ=ギユマン
ベルギー南部、いわゆるワロン地方にはリエージュたる都市が存在します。ドイツのフランクフルトからブリュッセルに行く際に通過する大きめの駅です。
世界史では、リエージュ司教領やリエージュ朝のルクセンブルク侵攻、第一次世界大戦におけるリエージュの戦いなどで登場します。
ドイツやオランダ、ルクセンブルクに挟まれた国境の街ということで様々な歴史がある都市ではありますが、鉄道においても交通の要衝として機能しています。その要衝駅として機能する、リエージュ=ギユマン駅はベルギーの中でも屈指の美しさを誇る駅として有名です。
美しい天井
リエージュ=ギユマン駅は天井の美しさは世界的に有名な駅です。

方丈型に色付けされ、洗練された曲線美が顔を出します。屋根に工夫をこらせた駅は世界的に見てもなかなか見ることはできません。
ヨーロッパの中央駅は重厚なレンガ造りの駅舎や終着駅型のプラットフォームを想像される方も多そうですが、リエージュのそれは、天井の美しさと一体をなした独特の駅舎となっています。(後述)
高架ガードの下に小さな駅舎があるのみなのです。そのため、屋根に工夫を凝らしたということなのでしょうか。

屋根のみならず壁面のデザインにも凝っているようです。骨組み部分をここまで楽し気な色遣いで装飾する例は見られず、わくわくが止まりません。
鉄道の様子
リエージュ駅は、ドイツとブリュッセルを結ぶ幹線上に位置しています。そのため、タリスやICEが片道当たり、1~2時間おきに発着するダイヤです。近郊列車の本数はかなり多く、リエージュ近郊の街や、オランダのマーストリヒトにまで運行する列車も多く発着しています。

ICEが発着
しばらくホームに佇んでいると、ドイツ国鉄のICEが到着しました。

ICEの全面のグラスがリエージュ駅の屋根の色合いによって反射されており、近未来感あふれる様子に高揚感が溢れます。

ベルギー国鉄は、二階建て編成の列車が多く、巨大な列車ばかりで圧迫感が多少あります。
しかしながら、高い屋根や、装飾された色合いが窓ガラスに反射する様子は圧巻で、鉄道が到着しているホームは一つの芸術品のごとくです。

治安は少し悪く、鉄道には落書きがけっこうあります。
緩やかなエスカレーター

リエージュ駅は高架橋によって各ホームが結ばれており、高架橋から見える天井の装飾が美しいというわけですが、エスカレーターもかなり緩やかであり、天井の骨組みの曲線美と一体をなしているようです。
そんな柔らかさや、天井の色合いの組み合わせがこの駅の醍醐味と言えそうです。
駅前の様子
最後に駅前の様子をお伝えします。

駅のドームが美しく、柔らかそうに鎮座しています。ヨーロッパの駅らしからぬ、柔らかそうな印象を醸し出しており、大変面白く感じています。
日本でも増えてきた、駅前に都市名のオブジェを作るという慣例?ですが、ヨーロッパはかなり先進的です。
筆者が訪れた2024年2月時点では駅前はトラムの工事中でした。現在は完成しているかどうかはわかりません。

駅から見える独特な形の建物や、リエージュカラーに染まった横断歩道など、

みどころが多い国境の街、リエージュでした。