東工大海外旅行研究所
☑長崎空港まで「最寄り駅」から徒歩で行ってみた

新大村~長崎空港
佐世保駅から出発
大村湾にぽつんと浮かぶ、長崎空港。私はいま長崎県の佐世保駅に降ります。私はJALの20:30発羽田行きのフライトを捕まえなければなりません。佐世保駅から長崎空港まではリムジンバスでおよそ1500円という道のりです。
国内旅行では節約派の筆者は、
佐世保駅→JR大村線→新大村
新大村→バス→長崎空港
と分割すると安くなることに気づき、大村線に乗車。

どんよりとした空に蒼い海がよく映えてきます。
「1時間あるなら歩こう」
新大村駅に着いたのは、18:25。フライトは20:30です。
ここで、思ったこと、「歩いたらさらに安くなる」。体力が有り余っている大学生として、こんな短距離をバスに乗るのは少々屈辱に思ってしまったのです。

ということで、徒歩での旅を決行します。
およそ5.5km

ある程度道はまっすぐあり、また大きな県道であるため、歩くのは安全だと判断しました。
地方の道は歩道がないこともありますが、今回のルートは全て歩道が整備されており、安全に歩けました。
新大村駅東口→地下通路
さて、まずは、新大村駅の東口へ。長崎空港とは反対側ですが、片方にしか出口がないので仕方ありません。
最長片道切符の終着駅
2023年に長崎新幹線が部分開業したことに伴い、以前の肥前山口終着ルートが変わり、新大村が最長片道切符のゴールとなったそうです。

それを記念してか、駅前にはいろいろな建築物があります。
長崎新幹線の停車駅ということもあって、新しい市の玄関口でしょう。
県道をひたすら海の方へ
地下通路を渡ったら県道をずっとずっと進んでいきます。

大村はかなりの都会で、ロードサイドのファミレスやコンビニが多くあり、全く怖い思いをせずに歩けます。
コンビニが多い
またコンビニも多いので、助かります。
といっても節約のために歩いているので寄るわけにはいきません。

30分ほど何の変哲もない県道を歩いていきます。
海岸部へ

海岸が近づくと、自衛隊や入国管理局など、海岸部らしい施設が多くなり、空港を実感させられます。

街灯も少なくなってきました。海岸部はロードサイドの建物やコンビニも減り、海風も相まって、結構怖い感じです。
海を見に公園へ
長崎空港「ガラスの砂浜」
徒歩移動中の経路に、「ガラスの砂浜」というのがあります。ちょうど、長崎空港の連絡橋のふもとの部分です。

結論、何も面白くありませんでした。プラスチック片を環境に配慮した形で砂浜に持ってきたものらしいですが、夜ということも相まって、ただ静かな大村湾を眺めるにとどまりました。

ただ、向かいには連絡橋の姿が。近くで見ると案外しょぼいのですが、海に浮かぶ光の数々は歩いて空港に向かうものだけが眺められる貴重な景色かもしれません。
天正遣欧使節の像
天正遣欧使節の像もありました。

歴史ファンからすると、こちらの方がうれしいかもしれません。暗闇に浮かび上がる少年らは、りりしくかっこよくもあります。
長崎空港連絡橋を徒歩で
いよいよラストスパート、連絡橋を徒歩で渡ります。
空港に向かって右側に歩道があり、安全に歩けます。柵もしっかりとあるので、海に転落するということは起こりえません。
ランナーが多く、2~3分に一度すれ違いました。

光がすごく美しく、なんだかいとおしい橋の風景です。
海に落ちるよりも歩道から落ちて車に轢かれることを心配したほうが良いかもしれません。

海越しに長崎空港が見えてきます。大村湾はかなり穏やかで恐怖心はそこまで生えません。やっと、ゴール、長崎空港。

5.5kmの道のりをおよそ65分かかりました。なかなかの好タイムだと思います。ランナーは多くいましたが、大きな荷物をしょって歩いている人は誰もいませんでした。優越感に浸りながら、搭乗カウンターへ。とても良い思い出、いとおしい風景に出会えた旅でした。