東工大海外旅行研究所
☑台湾鉄道縦貫線 高雄~台北

臺灣鉄道縦貫線
今回の旅程は前回の桃園空港→高雄の折り返しとして、高雄→台北の在来線の旅であります。
行きは新幹線、帰りは在来線ということで変化をそれぞれ楽しんでいきたいと思います。
在来線でも特急が走る
さて、台湾の鉄道の特徴として、新幹線に並行して在来線特急が走っている点があります。東海道新幹線がありつつも、東海道線に特急が走ってるようなものです。
本数も異様に多く、毎時2本は確保されている印象です。
理由として台湾の新幹線が市内の中心部を一切通らないことに起因します。日本の新幹線も新〇〇たる駅が異様に多いのですが、台湾の場合はほとんどの都市がそれに該当し、市内中心部を経由する在来線での移動の需要があるわけですね。
在来線特急乗り継ぎの旅
今回は在来線特急を3本乗り継ぎ、高雄→台北までの9時間の旅をお届けします。
①新自強372 高雄→台中
TR-PASSを活用
今回は台湾鉄道の乗り放題乗車券、TR-PASSを活用しました。
國營臺灣鐵路股份有限公司_首頁>旅遊票券>TR-PASS>TR-PASS一般三日券
三日間で2400台湾$、およそ11000円で特急列車乗り放題という優れものです。
高雄駅の有人窓口で購入&座席指定を行い、特急列車に乗り込みます。

立派な地下ホームで入線を待ちます。

日立製作所の新型の特急車両です。
EMU3000型は600両もの車両を日本へ受注し台湾全土を駆け巡る象徴的特急車両となりました。12両編成の長大編成でもあります。

側面のLED表示もかなりのカッコよさを誇っており、台湾に対してうらやましくも思います。
爆速で台南へ
高雄の次の停車駅は、新左営。台湾高速鉄道の終点の駅です。新左営から台南までの36kmはノンストップで飛ばします。所要時間は24分。

田園地帯を爆走
台湾南部はコメどころであり、あたりはみな田園地帯。台南からは非常に線形が良いのか、時速120kmで突っ走ります。

車窓は特別に面白い景色が見えるわけでもなく残念ですが、台湾の米どころの様子がよく分かります。
台南の次は新営。

約40kmを23分で走破する快速ぶりです。
台湾高速鉄道がライバルといえる状況で、在来線ながら高速化に勤しんでいるようにも感じられました。
すぐに嘉義に停車。

車窓からは台湾らしい風景が
嘉義から先は人口が密集してくる様子が分かります。
斗六、員林、彰化と中規模な街にもしっかりと停車していき、台湾高速鉄道がカバーしきれない需要をかっさらっていくようです。


臺灣らしい生活感あふれる風景が広がるのもこのあたりの魅力だと思います。

島国臺灣にも大きな河川があることを思い知らされりといろいろ車窓に浸っていると、すぐに台中が近づきます。

彰化を出ると15分ほどで終着、台中。200kmの長距離の移動を制しました。
台中駅で乗り換え
台中駅では約50分の乗り継ぎ時間があったため、駅の外で観光をしていきます。
まずは駅の様子から。

立派な高架駅です。

大阪駅のような巨大な屋根が台湾の発展や近未来感を演出しており、斬新な気持ちになります。
【観光】旧駅舎
そんな台中駅ですが、高架駅ホームの眼下に「旧駅舎」が保存されています。

赤煉瓦の立派な駅舎は1917年の日本統治時代に完成した産物ですが、大変立派な駅舎であり、日本でもなかなか見られないものです。
しっかりと保存してくれていることに台湾人の優しさを感じます。韓国であればすぐに壊すのでしょうか。


昔ながらの改札や車両が展示されており、無料で見学できました。2012年まで現役のようで感銘を受けます。
【観光】宮原眼科
台中駅から徒歩5分ほどのところにあるアイスクリーム屋です。眼医者のような店名ですが、実際に存在した眼科の跡地を台湾の業者がリノベーションしてスイーツ屋に改造した歴史があります。

かなり混雑しているのですが、回転率が高く、この行列でも5分ほどでオーダーできました。日本語も名詞なら通じで驚きです。

店内のガラス張りの空気がすごく新鮮で、台湾へのイメージが大きく変わった瞬間でした。

②自強号128 台中→新竹
さて、ここから次の都市、新竹へ。次は「自強号」に乗車します。

南アフリカ製の古臭くなった機関車が頑張って客車をけん引する、そんな特急列車です。

1997年製造ですので、プレートにも年季が入っています。SOUTH AFRICAの文字も確認できます。
新竹へは1時間程度で到着。山を挟む区間があり、かなりの勾配があったのが印象的でした。
新竹駅で乗り換え
新竹駅は「東京駅の姉妹駅」として有名な駅です。1913年開業の4代目駅舎は現役のまま活躍しています。

この重厚感があり、かつ南国感もある色合いは大変忘れられない雰囲気です。
情緒あるホーム端の風景
ホーム脇の雰囲気が絶妙に田舎感があるのは面白いでしょう。

【観光】新竹市庁舎
さて、ここからは新竹市街を歩いていきます。

新竹駅前の門を通り、市庁舎へ。

日本統治時代の建築物がよく残っているのが新竹の街であり、市庁舎もその一例です。噴水が整備され、日本統治時代を全く知らない親子も和やかに遊んでいる景色はほっこりとします。
新竹の屋台
次に屋台へ。
「廟を中心とした路地に屋台が入り込んでいる」という典型的な台湾の庶民的景色を存分に味わえます。

こんな感じで「廟」の一階部分を改造しています。電光掲示板の五月蠅さが台湾らしくて素敵です。

日本の中華街にある「なんちゃって廟」とはクオリティも規模も違う、本場のものに触れられて感動が抑えられません。

自強1512 新竹→台北
さて最後の区間、いよいよ台北に向けてのゴールです。

日が暮れた外国の駅というものは情緒豊かなところがありますが、高速で新竹駅に滑り込む自強もかっこいいものです。


途中の大きな都市を通過していき、ゴール。台北。

巨大なホールが出迎える台湾の玄関口です。半日で縦断した形ですが、台湾の生活に密着した景色が味わえる、そんな急ぎ旅でした。