東工大海外旅行研究所
☑この記事はユーレイルグローバルパスで元が取れるのかを検証します。

ユーレイルグローバルパスとは
今回扱うのはユーレイル・グローバルパス。ヨーロッパの新幹線をはじめとする鉄道が、乗り放題になるという夢のようなきっぷです。
最新・料金設定
気になるのが値段ですが、1等タイプ(グリーン車に相当)と2等タイプ(通常座席)の料金設定や、シニアやユースの割引料金も設定されており、なかなか複雑です。
2026年1月現在の2等の通常料金とユース料金を載せてみました。シニア料金は割愛しましたが、大人とユース料金の中間くらいです。
まずは公式サイトの値段から。
グローバルパス: ヨーロッパで最も料金の安いレイルパス | 最もお得な鉄道パス
フレキシータイプ(連続で使用する必要なし)
| 大人(27-58歳) | ユース(12-27歳) | |
| 4日間有効 | 340 USD = 53380円 | 254 USD = 39878円 |
| 5日間有効 | 382 USD = 59974円 | 287 USD = 45059円 |
| 7日間有効 | 457 USD = 71749円 | 343 USD = 53851円 |
| 10日間有効 | 536 USD = 84152円 | 402 USD = 63114円 |
| 15日間有効 | 664 USD = 104248円 | 498 USD = 78186円 |
連続タイプ(連続の日程で使用する)
| 大人(27-58歳) | ユース(12-27歳) | |
| 15日間有効 | 571 USD = 89647円 | 428 USD = 67196円 |
| 22日間有効 | 703 USD = 110371円 | 528 USD = 82896円 |
| 1か月間有効 | 835 USD = 131095円 | 626 USD = 98282円 |
| 2か月間有効 | 991 USD = 155587円 | 744 USD = 116808円 |
| 3か月間有効 | 1147 USD = 180079円 | 860 USD = 135020円 |
という料金設定です。
kkDayの料金設定(こちらの方が安い)
フレキシータイプ(連続で使用する必要なし)
| 大人(27-58歳) | ユース(12-27歳) | |
| 4日間有効 | 52141円~ | 39060円~ |
| 5日間有効 | 57583円~ | 43276円~ |
| 7日間有効 | 68992円~ | 51787円~ |
| 10日間有効 | 80945円~ | 60662円~ |
| 15日間有効 | 100142円~ | 75150円~ |
連続タイプ(連続の日程で使用する)
| 大人(27-58歳) | ユース(12-27歳) | |
| 15日間有効 | 86197円 | 64646円 |
| 22日間有効 | 106118円 | 79667円 |
| 1か月間有効 | 126040円 | 95995円 |
| 2か月間有効 | 149583円 | 113970円 |
| 3か月間有効 | 173127円 | 129843円 |
という料金設定です。KKDayなど旅行代理店を経由したほうが値段が安くなる傾向にあります。
長期間旅行をした方がはるかにお得ということになりますね。
一日当たりの料金を比較
ここでは一日当たりいくら分乗車すれば元が取れるのかを計算しましょう。
より安いKKDayで購入する場合を考えます。
大人4日間のフレキシータイプだと1日13000円分の乗車が必要、7日間だと9500円の乗車が必要ということになります。15日間だと6500円にまで値段が下がります。
ユースだとさらに一日当たりの値段が下がります。4日間だと10000円分、7日間だと7500円分、15日だと5000円程度です。学生であれば、15日間の旅行は可能そうな気がします。
目安は大人一日10000円・ユース8000円
大人であれば、目安は一日10000円、ユースであれば8000円分に乗車できれば、どのプランでもおおよそ元は取れることになります。それではどの程度移動すれば元が取れるのか、検討しましょう。
早割VSユーレイルグローバルパス
今回、比較するのは早割のきっぷとグローバルパスです。
TGVに乗車する場合
フランクフルトからパリです。

2月発の値段で1か月前に検索してみました。44€ですので8325円程度となります。ユースであればこれくらいの移動を毎日繰り返せるとお得になるわけですね。

ミュンヘンからパリだとグローバルパスを使うとかなりお得に旅行ができそうです。
TGV乗車には追加料金
ここでグローバルパスの問題点、全席指定の特急には追加料金がかかるという制度があります。
▼参考

TGV 高速鉄道 | フランスの高速鉄道 | Eurail.com
グローバルパスを利用してドイツ⇔フランスのTGVを利用すると、追加の座席指定料金が20€=3700円かかります。ユーレイルグローバルパスのメリットがかなり薄れてしまいます。
この場合、大半のケースで早割チケットの方が安くなるのです。
Eurostar(ユーロスター)に乗車する場合
ユーロスターはロンドン⇔パリの海峡越えルートと、ブリュッセル⇔アムステルダム⇔パリの大陸ルートがあります。

えげつなく高い座席指定料金

32ユーロ以上という超高額料金が課せられます。
早割の方がお得

早割(1か月前が目安)であれば、60€でオランダ⇔パリを利用できるので早割の方が明らかにお得と言えそうです。
ICEに乗車する場合
ICEだと予約は任意なのでそのままICEに乗車できます。

ただ、ドイツは早割が安く、ミュンヘン⇔ベルリンの大移動でも38€で行けてしまうのでグローバルパスで元を取るのは難しそうです。

ただ、フランクフルト⇔アムステルダムのような国際列車もグローバルパスで無料で乗れるので、こちらは使い勝手が良さそうです。

【そのほか】国際列車の予約料一覧
予約料はこのページから確認できますが、日本の感覚からはかなりずれた値段となります。
国際列車
国内列車
グローバルパスの方がお得になる場合
かなりの場合、座席指定料金のせいで損をすることが分かりましたが、グローバルパスの方がお得になる場合があります。
ドイツ・スイス・オーストリアを旅行する場合
ドイツ、スイス、オーストリアは任意座席指定制がほとんどなので、追加料金なしで移動できます。それらの国を旅行する場合、グローバルパスは有効に使えます。
オーストリアは夜行列車が充実しているので、ホテル代を浮かすのにはちょうどいいため、ユーレイルグローバルパスとの相性は抜群です。
東欧(ハンガリー・チェコなど)を旅行する場合
座席指定料金が安いので、東欧を中心にめぐる場合は、お得に旅行できそうです。
15日・2週間など長期間の旅行の場合
一日当たりの値段が下がるので座席指定料金を払ってもなお、得をするケースが多いようです。また、長期間の旅行であれば、RE快速など指定料金がかからない列車の乗り継ぎも可能なのでますます元を取れるようになりそうです。
座席指定不要フィルターを活用

「座席指定不要フィルター」という機能がユーレイルのサイトにはあり、ここでは無料でローカル列車を乗り継ぐルートを検索できるようです。
まとめ
ユーレイルグローバルパスはイギリス、フランスなど座席指定料金が高いエリアだと元を取るのに難航することが分かりましたが、ドイツや東欧などしっかりとお得に使えるエリアを存在します。
パターンは無限大なのでぜひ自分に合ったチケットを確保できると良いですね。