東工大海外旅行研究所
☑ユーレイル・イタリアパス2等で元を取れるのかを早割乗車券と比較していきます!
ユーレイル・イタリアパスとは
イタリア旅行で鉄道を使い倒したい人にとって、一度はユーレイル・イタリアパスを使うのを検討されるのではないでしょうか。
ユーレイルイタリアパスでは、「イタリア国内の列車が乗り放題になる外国人旅行者向けのフリーパス」であり、4日、5日、7日など特定の日数の間(連続でなくてよい)、鉄道が乗り放題になる切符です。
乗り放題の対象はイタリア国鉄FSなので、私鉄特急のItaloやマルペンサエクスプレスは対象外となります。

国際列車は使えない
名前から想像される通り、イタリア国内の区間のみで有効です。
イタリア国鉄が運行しているパリ行の特急などはイタリア国内のみの有効です。
ユーレイル・イタリアパスの値段 公式サイト
今回は、2等(通常座席)の大人の通常価格と12-27歳が有効のユース料金をまとめます。
他にもシニア料金やツイン料金がありますが省きます。
| 大人(27-58歳) | ユース(12-27歳) | |
| 3日間有効 | 198 USD = 31086円 | 149 USD = 23393 円 |
| 4日間有効 | 235 USD = 36895円 | 176 USD = 25872円 |
| 5日間有効 | 268 USD = 42076円 | 200 USD = 31400円 |
| 6日間有効 | 296 USD = 46472円 | 222 USD = 34854円 |
| 8日間有効 | 350 USD = 54950円 | 263 USD = 37052円 |
ユーレイル イタリア 1 カ国パス | イタリアまでの鉄道旅行
当たり前ですが、8日有効の切符を買った方が一日当たりの乗るべき料金は下がります。現実的な日数で、5~6日間有効の切符を購入される方が多い印象です。
ちなみに、連続した日数で利用する必要はなく、非連続の任意の日付で利用できます。
他にもKKDayや、旅行代理店ヨーロッパ鉄道チケットセンターさんなど、いくつかのサイトから購入できるので料金比較をされると良いと思います。
Klookの値段
Klookでは若干値段が異なります。
一日8千円~1万円が得する目安
料金表から考えると、大人であれば1日8千円から1万円が元を取る目安となります。ユース料金ならば6千円から8千円が目安となります。
それでは、実際に1日いくら分に乗れるのかを早割(1か月前に予約するのを想定)で考えてみましょう。
フレッチャロッサは座席予約必須
ここで注意点として、フレッチャロッサは座席指定が必須ということです。
別途「パスホルダーチケット」を購入する必要があるので、ユーレイル・イタリアパスを使っていても、フレッチャロッサを使う限り、どんどん値段が上がっていきます。
座席指定料金は、ユーレイルの「座席の指定」のリボンから検索ができます。
ユーレイルの公式サイトから、(ユーレイルの鉄道の旅でヨーロッパを発見 | ヨーロッパの人気レイルパス | Eurail.com®)「座席の予約」を選ぶと区間と座席指定料金を検索できます。

フレッチャロッサの座席指定:18€
例えば、1か月後のミラノ→パリのフレッチャロッサの料金を検索してみると、18€!(2400円程度)もの座席指定料金がかかることが分かります。

フレッチャロッサに乗車するたびに18€かかると考えると、小刻みにフレッチャロッサを使うことは現実的ではありませんね。
イタリアパス VS 早割チケット
ここからは元を取るためにどれくらい乗車すればよいのかを考えていきます。ヨーロッパの鉄道では、早期割引がかなり進んでおり、しかも座席指定料金も含んでいるとのことで、条件はかなり良いのです。
ローマやフィレンツェ、ベネチアなどの人気の区間で、「早割」VS「イタリアパス」で比較していきましょう。
ベネチア→ローマ
ベネチアからローマです。今回の比較対象は早割チケットなので時期別で運賃を検索していきましょう。
一週間前予約の早割運賃

日中は73€(13432円)という高額運賃です。これくらいの高額運賃を払うのならば、イタリアパスを買うのも候補に挙がるかもしれません。
一か月前予約の早割運賃

一か月後の予約ならば、56€(10304円)ということで値段が下がってきました。ユーレイルパスだと、1日当たり1万円分の乗車が必要ですが、ユーレイルイタリアパスを使う場合、18€の指定料金が別途かかるため、個別チケットの方が安いと言えます。
トレニタリア公式サイトでも確認
筆者はOMIOで運賃検索をしていますが、トレニタリア社の公式サイトの方が安い場合もあるので、複数のサイトで比較して運賃検索をされるのをお勧めします。
ミラノ→ローマ
続いて、ミラノからローマ。
一週間前予約の早割運賃

1週間前の予約だと、66€(12144円)という結果に。(検索日は一部区間がバス代行のため所要時間が大幅に伸びているが運賃には影響なし)
グローバルパスと互角です。
一か月前予約の早割運賃

一か月前だと、51€(9384円)にまで値段が下がります。ここまで下がるとユーレイルパスの元を取るのはなかなか厳しそうです。
ピサ→ローマ
ピサからローマを見ていきます。
ピサからローマの直通列車はフレッチャロッサは走っておらず、格下のフレッチャビアンカになります。
一週間前予約の早割運賃

およそ28~40€ということで直前の割には値段が安くなっています。ここまで安くなると、ユーレイルイタリアパスに勝ち目はありません。
ナポリ→ミラノ
最後にイタリアを縦断するナポリからミラノの区間を見ていきましょう。
一週間前予約の早割運賃

一週間前の予約だと、およそ100€ということでかなり高額になります。これにはイタリアパスが勝てそうです。
一か月前予約の早割運賃
一か月前だと運賃がかなり下がります。

およそ10672円でしたのでイタリアパスよりかはお得になりそうです。
ユーレイル・イタリアパスは不利
直前の予約だとユーレイルイタリアパスで十分元が取れそうですが、実際は微妙です。イタリアパス保持者向けのパスホルダーチケットが売り切れている可能性があるためです。
パスホルダーチケットを事前に入手することが大切ですが、事前に入手するくらいならば、早割のチケットを買った方がお得になる可能性が高いです。
格安 Italoに乗れないという欠点
また、ユーレイル・イタリアパスは、私鉄特急Italoが使えないというのも特徴です。Italoは、フレッチャロッサよりも安いことがしばしあり、柔軟な計画を練れます。ユーレイルイタリアパスの為に柔軟性を失われてしまうのならば、イタリアパスにこだわる必要はないかと思われます。
まとめ
ということで今回はユーレイル・イタリアパスについてみていきましたが、なかなか元を取るのが難しいという結論に至りました。
イタリアパスで元を取るには、快速列車でイタリアの隅々を巡るとか、長期間有効のイタリアパスを使うことで一日当たりの単価を下げることが欠かせないと思われます。