世界の鉄道⑩台湾高速鉄道
☑桃園空港から高雄駅までの道のりをレポート

桃園空港から高雄は遠い
今回の旅の舞台は桃園空港から、台湾南部の大都市、高雄までの道中です。
東京から高雄に行く際、直行便だと本数が限られ、値段も高くなってしまうことがよくあります。そんな時には、「東京→台北桃園空港→高雄」というルートがおすすめです。
台北桃園空港までのLCCは本数が多く値段も安いというメリットがあり、台北桃園空港から高雄までの鉄道旅は、台湾を縦断し様々な車窓を味わえるのです。
およそ3時間の道のりですが、治安のいい台湾の鉄道旅は旅情がそそられること間違いありません。
台北桃園空港から高雄駅までのアクセス方法と車窓や観光地をお届けします。
台北桃園空港→高鐡桃園駅
桃園国際機場に着陸
旅の始まりは台北桃園空港です。

ジェットスターの深夜便で到着し、桃園空港で一晩を過ごします。
桃園空港はフードコートにソファが並び、空港オール界隈?には優しい空港であります。そのまま、桃園空港MRTの始発列車を待ちます。
切符&ICカードを購入
さて、朝の5時30分になってようやく窓口が開放されます。

ピンクと青の組み合わせがかわいらしく愛着がわきます。台湾のセンスの良さを感じます。
切符はトークン式
海外では主流なのですが、切符は丸いコインであり、これを改札にタッチして通過します。
高鐡桃園駅を目指す

現在いるのが、上の写真の橙色の帯がかけられている、A13機場第二航厦たる駅です。
ここから、写真左に進み、A18高鐵桃園駅に行きます。
一般の観光客は、写真右に進み、A1台北駅に向かうのが普通なので、裏ルート感があって少々ぞくぞくします。
始発列車は混雑するのが一般的ですが、反対方向ということもあってか、だいぶ空いています。

途中駅をいくつか過ぎると、約15分で「高鐡桃園」に到着です。
延伸工事中
桃園MRTは2025年現在延伸工事中であり、途中の「老街渓」というところが終点です。あと1駅伸びると、「中壢」(ちゅうれき)に到達し、台湾鉄道との乗り換えが楽になります。

高速鉄道の駅が近づくにつれて、タワーマンションやイケアが姿を現します。
高速鉄道の開業により、長距離通勤が可能になったことが背景にあるようです。
高鐡桃園駅に到着
いよいよ乗換駅、高鐵桃園駅に。

MRTのホームは高台に位置しており、MRTらしい独特な形状の車両を存分に眺められます。妙に丸っこいところが、たまりません。
パンタグラフがないのは、レールの横から電気を供給している関係だと思われます。
乗り換え改札が立派
ここで、台湾高鐡のチケットを購入。当日購入だったので、自由席、定価6000円程度(1290TWD)の出費です。
外国人割引やフリーきっぷもあるので存分に活用したいところです。

こんな感じの立派な改札が姿を現します。日本よりも天井が高く、テンションも上がります。6:49発新左営駅行に乗車。
駅舎も立派

こちらがMRTの駅舎。ガラス張りでかつ、芝生があり、まさにニュータウンといった景色です。

マツキヨもあります。漢字表記なのが笑ってしまいます。
無料給水可能
ちなみに台湾の街中や駅付近には、無料の給水所があります。

衛生状況はわかりかねますが、日本から持ってきたペットボトルに水を注入します。
地下ホームへ
さて、いよいよホームへ向かうわけですが、MRTが高架なのに対し、高鐡は地下ホームです。

上下線でホームが分かれているので、1面1線の小ぢんまりとした作りのように見えます。ホームドアはありません。
ちょっと物足りない新幹線の旅の始まりですが、いったいどんな車窓が待っているのでしょうか。
桃園→左営
今回乗車したのは各駅停車タイプの新幹線なので、一駅ずつに停車していきます。例えるならば、九州新幹線の「つばめ」のような存在でしょう。各駅の個性が見えてくるのが、面白いところです。
新竹駅

新竹は桃園から南に行った次の街ですが、高速鉄道の駅は郊外にあります。日本の新幹線も「新〇〇」と名乗る駅が多いのと同じ理屈です。
しかし、台湾は宅地開発が盛んであり、「新〇〇」駅周辺は日本のように「何もない」ことはなく、栄えていることが多いのです。

この近辺から住居が減り、緑豊かな稲作地帯が車窓を占有します。
苗栗駅
次の街は苗栗です。

こちらも市街地から離れているので、日本だったら「新苗栗」と名乗る所でしょう。苗栗周辺は特に目立ったところはなく、九州新幹線でいうところの「新大牟田」「新玉名」のような存在です。
台中駅
次に、台湾新幹線途中駅の最大ターミナル、台中です。

待避線を備えている駅ですが、こちらも市街地から離れています。どの駅にもホームドアが付いていないのが意外です。
彰化・雲林・嘉義

台中から南は一気に人家が減り、高速鉄道の駅周辺も寂しくなります。

雲林。

甲子園にも出場した嘉義農林高校のある嘉義です。
こちらも、市街地から離れています。
台南・工業地帯
台南を過ぎると、一気に工業地帯を貫くようになります。

大都市圏、高雄が近づいてくるのを予感させる風景です。そしていよいよ、左営。1時間30分の道のりです。
座席はガラガラ
ちなみに座席はガラガラで揺れも少なく、ゆったりとした時間を過ごせました。

優先席もあります。

左営駅
台湾高速鉄道は高雄市が終点ですが、現在のところ、郊外の「左営」が終着駅となっています。延伸計画は進行しているので、いずれ「高雄行」やその先の「屏東行」が現れることでしょう。

地平ホームの広大な駅です。北陸新幹線の長野駅のような作りをしています。日本の車両が使われているので、日本にいるかの如くの景色です。
観光:龍虎塔
ちなみに、この左営駅付近にあるのが、龍虎塔。徒歩15分ほどです。

高雄を代表する象徴的観光地です。

2つの塔が池のほとりに鎮座している、高雄の観光マップにはかならず登場する立派な史跡なのですが、工事中でした。
在来線 新左営→高雄駅
最後に、在来線で高雄駅を目指します。10分ほど乗車しますが、60~100円程度という破格です。

左営駅は在来線と新幹線がセットになっている作りで、かなり利便性があります。屋根の感じが大阪駅のようですが、台湾の新駅舎にはよく見られる典型的なつくりです。
地下化された区間

この区間は高雄の市街地を貫くため、地下化と新駅設置がなされ「通勤電車化」する計画が実行されました。2018年のことでかなり最近のことです。
いよいよ終着、高雄駅。

高雄駅
旅の終着、高雄。

緑の幕が、YouTubeのスタジオのようになっていて少々残念ですが、ようやく到着、高雄駅です。途中観光、1時間を挟んて着いたのは11:30。なかなかの長旅でした。台湾の田園地帯や工業地帯を眺められる貴重な旅となりました。